
誰かの家を訪ねて、「ふうん、センスがいいなあ」と感心するのって、どういう時でしょうか。
リビングのソファがカッコいいとか、カラーコーディネートが上手とか、出してくれたお茶の器が素敵とか。
もちろんそれもありますが、実はセンスのよしあしを強く印象づけるのはパウダールームなのです。
パウダールームこそ、住む人の美意識や、暮らしを楽しもうとする心意気がくっきりと現れる場所。
広くはない空間、機能性と清潔感が第一で、インテリアコーディネートを楽しむ余地を見つけにくいかもしれません。
まずはきっと、「化粧品に歯ブラシにタオルに石鹸、どうやって収納しよう……」で、“何かを飾る”ところまで行かない人のほうが多いはず。
だからこそ、パウダールームを素敵にしつらえている人は、暮らしのセンスに長けているように見えますし、それはとても魅力的なことだなと思うのです。
ところで、ハードルが高いのは、「パウダールームをセンスよくしつらえよう」と思い立つかどうか、そこに気を配れるかどうかであって、いったん心を決めたら、しつらえること自体は意外とカンタンなのです。
たいていはシンプルな空間だろうから、何を置いてもそれなりに映えるし、思いっきり自分好みにしやすい場所でもあるのです。
(たとえ夫婦で好みが違っても、パウダールームなら敵を説得しやすいはず。毎日何度も目にする場所だけど、長く居る場所でもないですから)